こんにちは、Michellyです!
花粉症が猛威を振るい始めたようですね。
お洋服選びにも役立つ生地のことについてお話ししようと思います。
目次
1,ナイロンとポリエステルの違い
2,静電気を起こさない生地の選び方
素材の違い

・ナイロンは正式にはポリアミド(PA)といい、樹脂の弱点でもあった耐熱性を改善した
汎用エンジニアリングプラスチック(エンプラ)に分類される高機能樹脂の一つです。
ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12といった種類がありますが、
ポリアミド樹脂全般のことを総称してナイロンと呼ぶこともあり、
その場合は、アラミド繊維などもナイロン系の一種として括られます。
厳密には、ナイロンもアラミドもポリアミドの一種となります。
・ポリエステルは、樹脂としてはPET(ポリエチレンテレフタレート)、
PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、
PTT(ポリトリブチレンテレフタレート)などの種類があり、
他にも工業製品としては不飽和ポリエステルの形で、FRPの材料(母材)としても使われます。
なお繊維として見た場合、ポリエステルは世界で最も生産量の多い繊維です。
それに次ぐのがナイロンとなるので、両者は合成繊維を代表する二種であるとも言えます。
基本性能

・ポリエステル
ポリエステルはエステル基をもつ高分子の総称であるため、
厳密に見ていくのであれば、PETやPEN、PTTなどの種類ごとに比較を行う必要があります。
全般的な特徴を見ていくと、ポリエステルは耐熱性、耐衝撃性、ガスバリア性(気体の透過のしにくさ)、
耐薬品性といった点に優れたプラスチック材料です。
水を吸いにくい性質を持ち、仮に水を吸ったとしても性能にあまり変化がありません。
ポリエステル繊維の衣服が型崩れしにくいのはこのためです。
またシワになりにくい性質を持つため、綿と混合させてもよく使われます。
強度面についていえば、繊維の場合、ステープルと呼ばれる短繊維を撚ったものと、
フィラメントと呼ばれる長繊維(1本の連続した繊維)を撚ったものとでも物性には若干の違いが出てきますが、
引張強さにも長けた材料と言えます。
フィラメントで見た場合、ナイロンよりもポリエステルのほうが長期耐熱性には優れています。
・ナイロン
ナイロンはデュポン社の商標名の一つですが、これにも種類が各種あり、
現在ではアミド基をもつ高分子材料の一般名称として「ナイロン」という言い方もするため、
すべてのナイロンが同じ性能を持つわけではない点に注意が必要です。
たとえば、アラミド繊維などもナイロンに括られますが、これはポリアミドの一種で、
通常のナイロンとは一線を画す性能を持っています。
ナイロン(汎用の)は、ポリエステルよりも強度が若干強いか、同等程度の引張強さを持ち、
耐熱性、難燃性、耐薬品性、耐寒冷性、耐磨耗性といった点に特徴のあるプラスチック・樹脂素材です。
機械的特性のバランスがよく、油にも耐性があります。
摩擦、摩耗特性が優れることから、ベアリングなどのしゅう動部品としての素材検討がなされることもあります。
連続使用温度が80~150℃程度であれば、長期耐熱性にも優れています。
燃焼特性については、燃えにくいだけでなく、自己消火性のものが多いのも特徴です。
ポリエステルもナイロンも吸水性は低い素材ですが、繊維に何の加工もしない場合、
吸水率はナイロンのほうが高くなります。
またナイロンは吸湿性を持つ素材でもあります。
帯電
春先にお洋服を選ぶ時に上記の特性を理解した上で、
できる限り素材を揃えてコーディネートを組むと静電気が起こりにくく、
花粉の付着なども防げます。

(画像は花王さんより引用しております。)
例えば、ナイロンとポリエステルを混ぜたコーディネートをしてしまうと、
+の電気と−の電気がぶつかり合い、静電気が発生しより花粉を集めてしまう結果となってしまいます。
どうしてもプラスの素材とマイナスの素材が混ざってしまうのであれば、
静電気除去スプレーを振っておくこともオススメです:)
まとめ

お洋服を選ぶ際も、ケープを選ぶ際にも少し気にしていただけると、
毛の張り付きや、お客様の静電気のケアにも繋がりますよね。
中村商店は商品ページに生地の素材を表示しております。
またご購入される際に参考にしてみてくださいね:)
次回は生地の違いを踏まえて、静電気の起こりにくい組み合わせを紹介します!
お楽しみに!!
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ではまた!!