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床屋の道具とDX



今後、加速度的に我々の使用する理美容ツールもアップデートされていく。


近年もっとも破壊的イノベーションを起こしている企業はテスラだ。

彼らは単なるEV車両という従来の燃料車の延長にいるわけじゃない。

あの企業が最も凄いのはネットワークを使ったデータ収集と、それらビックデータをAIを活用して車両のポテンシャルを最大化するアップデートを繰り返している点にある。

かつてアップルがiPhoneをりりーすしてスマートフォンという新しいデバイスによる携帯電話産業を根底から変えた事は理解してもらえると思うけど、その時のインパクトを遥かに超えるイノベーションがテスラによって起きている。





理容師とて人ごとではない

ツールが変化する前夜である今はまだ、大勢の人が気がついていないけど、我々が使用する道具がDX化されると業界のビジネスモデルは大きく変わるだろう。


未来を想像してみよう


例えばバリカン(クリッパー)は最も早くDXに着手できるツールの一つだ。

理由は簡単で、電源があるというただそれだけで優位にある。

各社メーカーの内部には、その重要性に気がついている人が少なからずいると思うけど、本当のイノベーションを起こすためには決裁権のある経営陣がそれらを推進しなければならない。特に日本企業では。


バリカンのDX


まずはバリカンに各種センサーを取り付け、さまざまなデータを取得できるはずだ。

皮膚の状態や、髪の状態、頭の形状など他にもあるかもしれない。

それらのデータはスマートフォンやアプリを通じて、集積されAIなどを活用して解析が行われる。

そこからは様々な客観的事実が洗い出され、次の製品開発やサービスのアップデートに活かされるだろう。


他にもバーバーチェアに温度センサーを設置したり、鏡にお客様の視点移動をトラッキングするセンサーを付けても良さそう。


現時点で電子デバイスではない、コームやハサミ、もちろん中村商店のケープであっても何かしらのデータを取得することができるようになる。


それらがどのような効果を生み出すのか!?についてはもちろん現時点では憶測の域を出ないが、工業製品全般がDX化されていく現代、そしてそれらが加速度的に進化をしながら既存のビジネスモデルに破壊的なイノベーションを巻き起こしていることから、避けては通れない道であることは間違いない。


あなたが視点を未来に向けるべき理由

我々、消費者である理容師がその文脈を見ながら自店をアップデートする準備を進めているのか?

それとも時代の波に飲み込まれて従うだけの存在になるのか?

それはあなた自身の選択による。


少なくとも中村は常に未来の動向に注目し、もっとも適切な準備を誰よりも早くに進めていくことに生きがいを感じていることは言うまでもない(笑



peace.


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