【 ブランディング バーバーケープ 】新型エントリーモデル誕生
The White. リリース
自身がこれまで開発してきたブランディングケープを振り返って、必要な要素を改めて洗い出し、その意図を考えた。
誕生した新たなエントリーモデル#1、The White.は、その名の通り純白のケープです。
2014年に創業し、中村商店の代名詞となったグラフィックデザインの施されたケープと逆行しているかのようなこのエントリーモデルをリリースした意図はなんだったのか?
この記事は、そのことについて解説をしていきたいと思います。
ブランディングとは何か?
BarBer & Apparel 中村商店を立ち上げた2014年の当初、世の中にはグラフィックプリントが施されたケープは殆ど存在していませんでした。
米国の老舗メーカーが唯一、ヴィンテージツールを全体に催した中国製のケープを販売しており、僕はそれをアメリカから輸入して使っていました。
SNSが普及し始めていたとはいえ、まだまだ一般的ではなかった当時は
「鏡越しにお客様の視界に入るケープを自店を表現するためにデザインしておかなければならない」
といった感性は働きづらかった時代です。
今でこそ、中村商店のケープをお使いの理美容師の皆さんが当然と思っている感覚は、当時からすると一部の方々を除けば異端であっただろうと思います。
しかしSNS時代の到来は、確実にブランディングの重要性が個人店舗まで普及していくきっかけになったはずです。
お客様をどのように扱うのか?
バーバーケープは、お客様に着用していただく用具です。
つまり、店主がお客様をどのように扱おうとしているのか?を如実に表すことになるでしょう。
中村商店では、皆さんのところへご来店されるお客様を、世界で最もエレガントで最も高品質なもので包んでいただきたいと考えています。
そして、その思いを共感してくださる方が、中村商店のケープを使用してくれれば十分です。
The White.は何のために開発したのか?
このケープは文字通り純白のケープです。
ごまかしの効かない素材だけの仕上がりを感じていただけます。
中村商店の使用している生地が生み出すドレープ感は、波打つ生地が世界で最もエレガントであるために開発しています。

そして、このケープの表現できる唯一無二のものです。
手の込んだ和食懐石を文化に発展させた先人も、きっと素材の吟味から始めたに違いありません。
中村商店は、今後も最高品質、最上位のバーバーケープの開発を目指します。
しかしながら、それは素材あってのことだと自負しています。
素材だけではなく、日本の製品である誇りを捨てないために、素材調達、製品製造、販売まで全て国内で行なっています。
非常に高額な製品になってしまうことに頭を抱える日々ではありますが、このプロダクトに携わってくださる日本人の職人たちへ十分な報酬を支払うためには、妥協できないことです。ご理解いただきたいところです。
peace.