
先日香水や化粧品の香りのお話をさせていただいたのですが、
合わせて知っていただきたい色についてのお話をしていきます。
上手く利用してブランディングに活かしましょう!
目次
身近な色を使った印象操作

まず、色が人間に与える印象や効果について、よく見るものからご紹介していきます。
例えば「赤」という色。 お店のタイムセールや「期間限定!」「激安キャンペーン!」といった広告には 赤色が使われることが非常に多いのですが、
これは、赤という色が活力を与えたり、アドレナリンを分泌させ興奮を促したり、 より感情的で衝動的な気分にさせるという特性をうまく利用しているのです。
「衝動買い」なんて言葉は、まさにそのままの意味合いですね。
また「青」という色は、反対に気持ちを落ち着かせる効果があります。 駅や踏切などに青いライトを取り付けたところ、夜の飛び込み事故が8割削減されたというデータもあるほど。 8割という数字は、とても偶然では作れない数字ですよね。
治安の悪い路地の街灯を青色に変えたところ、暴行や窃盗などの犯罪も少なくなったとか。
色なんかで影響されるはずはないって思っているのならそれは大間違いです。
以前お話しした香り同様に人間は無意識のうちに必ず色に影響されています。
今なんとなく色を選んでいる人もいるでしょう。
色の与える印象

基本的な7色を以下にまとめて見ました。
・赤:やる気を出す、エネルギーに溢れる、興奮する、食欲増進、怒り、やる気を出す、エネルギーに溢れる、興奮する、食欲増進、怒り、情熱的になる、衝動的になる、生命力に満ち溢れる、熱さを感じる、暴力的、怒り
使いどころを間違えると逆効果になってしまう危険性もあります。
・青:冷静にさせる、集中力を高める、食欲を抑える、リラックスさせる、涼しさ、冷たさを感じる、気品がある、誠実さ、真面目さ、不安を与える、悲しみ・寂しさを与える
誠実さを与える色とも言われており、企業のロゴに世界一使われている色と言われています。
・黄:活動的にさせる、注目させる、活力を与える、明るさ、陽気さ、軽快さ、アクティブさ、素直さ、友好的、緊張を与える、危険
赤色と似て、ポジティブな印象を与えますが、同時に友好的、純粋さというイメージも与えます。 しかしこれも赤色と同様に、危険を通知したり、警告というイメージも与えるので、 信号機や、工事現場のランプの色にも使われています。
・緑:リラックスさせる、目を休める、緊張を抑える、環境にやさしい、エコ、ストレスを抑える、自然を連想させる、保守的
安心感を与えるという効果もあるので、IT企業をはじめとした 無形のサービスを提供する企業のロゴに使われていることも多いようです。
・オレンジ:暖かさ、元気にさせる、食欲増進、フレンドリー、カジュアルさ、フランクさ、健康的、社交性、トラウマを蘇らせる
赤や黄色は良くも悪くもインパクトの強い色ですが、オレンジはより中性的な印象があるので、コミュニケーションを加速させる色として、これもまた緑と同様に、ロゴなどのデザインや、オフィスの会議室にしばしば取り入れられているようです。
・紫:上品さ、神秘的、アーティスティック、エキゾチック、感覚を敏感にさせる、魅力的、妖しさ、近寄りがたさ、不気味さ
見る人によってその印象が大きく変わる色でもあり、人によっては、「不気味」、「気持ち悪い」「悪趣味」といったマイナスイメージも強くもたれている色とも言われていますので、ビジネスとして使う場合には注意が必要です。
・白:清潔さ、純粋さ、シンプル、爽快感を与える、神聖さ、平和の象徴、目新しさ、敗北感、無気力さ
無彩色である白は、単体では清潔感、純粋さを与えますが、他のさまざまな色と組み合わせることで、より効果を発揮します。
・黒:高級感、重厚感、スタイリッシュ、シンプル、圧倒的な存在感、暗さ、絶望、不安な気持ち、恐怖
黒は高級感や重厚なイメージを与えます。 また、大人な雰囲気も与えるので、高級なお店にもよく取り入れられていますね。
まとめ

色が与える印象は見る人によって大きく変わります。
ビジネスシーンで色の印象操作をする場合はターゲットの色の見え方に注意しましょう。
一方通行ではブランディングは上手くいきません。
ブランディングはビジネスやマーケティングにおいて最も重要な戦略です。 そして、ブランディング戦略を成功させている企業は、すべからく「色」の重要性を理解し、ブランディング・イメージ戦略に役立てています。
色や香りが与える印象・心理効果を理解し、あなたのビジネスに合ったブランディングを決めていきましょう。
次回は色彩理論を元にした色の合わせ方について書きます:)
ではまた!!
あとがき
まじで香りの勉強もそうだけど色の勉強もしてよかった。本当よかった。
また今度は色と香りの合わせ方をご紹介できればいいな。