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【PDCA】地味だけけど効果抜群!掃除を使ったデータ解析のHOW TO

今日はとてつもなく地味だけど、地道にやると効果を実感できる簡単な方法を解説しようと思います。


なぜ、そんなことをする必要があるかというと、データの収集癖は同じ方法を用いて様々な認知を広げることに役立つからです。


データ収集⇨集まったデータの解析⇨傾向の認知⇨改善の糸口


いきなり扱いが分からないデータを取得するよりも、簡単で効果的な改善策を見出しやすい「掃除」を例に出して解説します。










1,掃除するセクションを把握する

普段何気なく掃除をしていると、自然とルーティーンかされ慣れてしまいますよね。

そうなると特段それらを意識して状態を良くする思考に結びづらくなります。

これらは何も掃除に限った話ではなく日常的に全てのセクションで起き得ることです。


まずは一番小さな項目である"掃除"から改善のきっかけを把握し、ノウハウとして習得する糸口にしてみましょう。


「掃除のセクション」


これはあくまで僕の店舗でのセクションとルーティンなので、自店舗ではどのような区分けをしたら良いのか?をご自身で書き出して把握しましょう。


僕の店での掃除ルールは「お客様の同線から優先する」です。


入り口⇨座席⇨作業スペース⇨バックルーム


大項目はこのようになります。


中項目は、


「入り口」

  • とびら


「座席」(座席やお客様が座席から見える箇所)

  • 椅子

  • フロア

  • まど


「作業スペース」

  • 作業ワゴン

  • 道具箱

  • シャンプーブース

  • スチーマー


「バックルーム」

  • 洗濯機

  • 乾燥機

  • 流し

  • 流し棚

  • ストックヤード(在庫等を保管する場所)

  • 掃除道具置き場

  • ゴミ箱


続いて小項目は、中項目の清掃箇所や手順などを細かく分類しています。



2,いつ、どのようにやるのか?

掃除といっても毎日やること、毎週やること、毎月、四半期、年に一度など様々です。


先ほどあげた大中小項目のセクションから、中小項目にカテゴリした内容のうち、どの頻度で(毎日、毎週、毎月...)行う内容か?

それらはどのような方法で清掃しているのか?を手順化(マニュアル)にして書き出します。


3,セクション毎に時間を計測する

セクション毎の頻度や方法を書き出したら、次にそれらがどの程度の時間を有しているのかを調べてみましょう。


おすすめのツールはスプレッドシートなどの表計算ソフトです。

ソフトはどれを使ってもさほど差があるものではないので、手持ちのツールを使うと良いでしょう。

重要なのは繰り返し何度も集計が取れ、かつそれらを分析できるのか?です。


書き出した項目毎に工数(作業に必要な時間)を取得できるように表にしておきます。


僕が実際に使っているシートは以下のようなものです。







4,何回か実施してみる

ここまで出揃ったら、実際に試してみましょう。


忘れてはいけなのは、データを取得して集計を継続することです。


項目毎に集計を取り始めますと、以下のような表になっていきます。





こうして一定期間は必ず記帳してデータを収集していきましょう。



5,統計を取得し分析する

何度か繰り返していると、データが蓄積していきます。

それらを見返してみましょう。

様々な傾向が見えてくるはずです。


セクション毎に適切なタイミングや必要となる工数が見えてくるはずです。



6,改善策を見出す

取得したデータをもとに、改善策を作っていきます。

ボトルネックになっている項目を見つけて時短を目指してみたり、ツールを使って自動化するのもおすすめです。


例えば僕の場合は、朝晩の掃き掃除をロボットで代行しています。





こうすることで、朝晩に必要としていた掃き掃除の時間を別の項目に当てることが可能です。

掃き掃除に毎日10分を費やしていたとすると、年間では208営業日(週4日営業)×10分=35時間分にもなりますね。


価格は5万円くらいなので、一年間で償却すると仮定すると一日あたり240円。

自分の時間を買い戻すには十分すぎるコスパです。

ルンバさんは時給換算すると1400円ですので、そこら辺のアルバイトよりも高額です😂

しかし、二年勤務をすると700円。三年では470円と勤続が長ければ長いほど時給は安くなります。人の仕事は"ロボットに置き換わる"理由はこれで十分理解できますね。

ちなみにAIが代行するのは中間管理職です。(この話は長くなるのでここら辺で🤣)


7,(応用)アルバイト雇用などに活用する

または、工数を見返した結果、毎日の清掃に大きな時間を有していると感じれば、費用対効果の望めるアルバイト雇用につなげるのもありです。


かならず必要な仕事ではあるが、自分自身はより高度で売り上げに直結する仕事に専念できた方がコスパがいいからですね。


統計からわかる通り、日々大凡ですが60分程度の工数が発生しています。

これらに加え、さらに詳細な清掃業務を付け加えてみたり、そのほかの雑務などを組み合わせて毎日3〜4時間程度のタスクを用意しておけば、それらを外注(アルバイト)などに代行してもらうことが可能ですね。


60分といえば、お客様を一人カットする標準的な工数と同等です。


ご予約枠を一つ増やして数千円の売上を作ることができるようになりますので、アルバイトのお給料を支払っても十分に利益に貢献できるようになるでしょう。



8,まとめ

このようなフローをPDCAに置き換えると以下のようになります。



P(計画)⇨掃除の効率と効果を上げるため、実施項目とデータ取得の方法、期間を計画する

D(実行)⇨計画した方法で一定期間実施しひたすらデータを集める

C(効果測定)⇨それらのデータを見直してみる

A(評価)⇨効率化できる内容や改善策が生まれそうな箇所を見つける


そして、また次の期間を使って実施できる内容に書き直した計画Vr.1.1を作成して繰り返すんです。


これがPDCAサイクルであり、最も簡単で誰でも取り組める小さなパッケージの一つです。

慣れてくれば、掃除だけではなくお客様との接客やPR活動(SNS活用)など、多くの項目で同じフォーマットを使った計画と改善のサイクルを作れるはずです。


当然、売上の向上を目的としたサイクルだって作れます。


こうしてコツコツと日々のデータを取得し改善策を見出していく「じみーーーーーい!!」っなサイクルが飛躍的な成長へとつながります。


表面だけの真似や技術の鍛錬だけでは生活は向上しません。


みなさんの実施項目や事例などがあれば、SNSでメンションをつけて教えてください。

楽しみにしています。





peace.




 

【掃除道具】



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