第2章 損益計画は"どんぶり勘定"することが大切

最終更新: 6月3日


どんぶり勘定は悪い事だと思い込んでいませんか?


正確な数字を理解して自分のものにすることは簡単なことではないからこそ、精度が悪くても損益計画を作成する際には気にせずまずは作ることが大切です。


前回のblogの中でも"簡易的な損益計算の素"をご紹介しましたね。


そこからもう少し派生して作り込めるように解説を加えます。




index
1,財務諸表の種類と目的
2,利益目標を確定しよう
3,必要経費を大雑把に当てはめる
4,必要な売上目標
5,売上目標の分解
6,単価×数量=目標
7,単価は変更可能だけど、時間は変更できない
8,数量を確定して必要な単価を導き出す
9,経営理念・方針・ビジョン・ミッションステイトメントを掛け合わせて運用計画を作る
10,まとめ 

1,財務諸表の種類と目的



財務諸表とは、一定期間の経営成績、財政状態、キャッシュフローの状況を理解するためにあります。


この財務諸表には3つの重要な指数があって、それらを併せて財務三表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書と呼ばれます。


貸借対照表は、事業の持っているお金やモノの他、どのくらい借金があるのかなどが分かります。


損益計算書は、会社が儲かっているか(黒字)、損しているか(赤字)が分かる成績表。


キャッシュフロー計算書は、会社にどのようにお金が入ってきて、何にお金を使っているのかが分かります。


細かい話は抜きにして、この3つの財務諸表の見方はこのようになります。


今日は主に損益計算書と照らし合わせるための損益計画についてお話しします。





2,利益目標を確定しよう




兎にも角にも、利益としてどれほど必要なのか??

をまずは明確にしましょう。


総務省統計局が2020年に発表した家計調査を参考にしたところ、5人家族の生活費の平均は約42.5万円だそうです。



家庭や住居環境によって事情は異なるでしょうし、大まかな目安でしかないですが以上のような内訳が一般的なようです。(平均とか普通とか一番嫌いな言葉😂)


まぁ、ひとまずこれらを参考にして解説していきますね。


僕ら自営業者の場合、当然ですが年金や退職金など当てにならないです。

引退してからの生活費を鑑みると上記に加えて老後資金が必要です。


僕はこれらの老後資金をその他の投資によってキャッシュフローの補填にしようとしていますが、今回は全て"現預金で補った場合"を想定しますので、夫婦二人が65歳で引退して80歳まで生きる15年で仮定にすると、3960万円なのでほぼ4000万円。


これを35歳からの30年間で貯蓄(税引後)で換算すると毎月11万円ほどのプールが必要になることがわかりますね。


税金と年金、保険などを合わせた実効税率は年収500万円の場合は大凡40%です。(FUUUCK!!)


ですので、月々42万円のうち17万円を差し引くと給与所得でいうところの手取りは25万円。

ここから老後資金のプール11万円を引くと生活費の上限は14万円ですね😅


吐きそう。。。

これだとアルバイトしてた方がマシなのか💦


まぁ、これはかなりどんぶり勘定してますので、実際の所得等は税理士さんなどに相談しながら上手にやっていきましょう。


話を戻すと、とりあえず500万円の所得を目標金額に設定することにしましょう。


損益計算のテンプレ

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1TKSpPpfUBxnHlKmm7UN1fAYhh4MlNo4bj0GPXTBp-xY/edit?usp=sharing


3,必要経費を大雑把に当てはめる




必要経費とは損益計算書の諸経費全般です。


参考になるのかならないのか微妙なんですけど、理容業の平均的なモデルでの利益率は20%とされています。


https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ge73-att/2r9852000002gejg.pdf



これ見る限りでは、個人事業主の大半が大なり小なり脱税に関与していることが見て取れるんですが😅

だって、所得150万円でどうやって生活してるのさ😂

まぁ、この話は長くなっちゃうので端折っていきますね。



経費としては600万円くらいが中央値だとされているみたいなので、ひとまず参考ではこれを当てはめます。





4,必要な売上目標

そうすると必要な売上高が算出されますね。

事例では1100万円だとなりました。



5,売上目標の分解




この定量的な売上目標をさらに因数分解して考えていきます。


これまた当てになるのか分からないけど、厚生省の統計を元にすると、料金の平均は3500円。。

恐ろしく単価が安いです😭


世間ではインフレ率の上昇によって、物価は変動しているにもかかわらず1980年代からほぼ料金は同じ。(諸説あり!)


つまりこれは、毎年値下げし続けていること同じ意味を持っています。


中村商店がブランディングをしながら料金の値上げの必要性を言い続けているのは、これが理由です。



ひとまずこの通りに3500円の単価で、年間290日間営業(働きすぎw)10時間の営業時間を確保した結果が以下の通りです。



毎日の売上は38,000円必要とし、年間で3000回以上の散髪をこなしつつ、毎日80%の稼働率を保ちながら理容業に励む。


無理ゲーじゃない🤣



6,単価×数量=目標






単純な話で、売上目標とは単価と数量で達成できますよね?


単価が変わると以上の表がどれくらい変化するかも見て見ましょう。


(客単価5500円の場合)


(客単価7500円の場合)


(客単価10000円の場合)



7500円の単価があれば1日の接客は5人程度です。

人口減、所得格差、競合店。。


色々と加味すると値上げの重要性理解できませんか?



7,単価は変更可能だけど、時間は変更できない

で、最も重要だと思っているのが時間です。


なぜならば、時間だけは相対的に平等だからです。

1日はどんなに工夫しても24時間であることに変わりない。


"頑張って働く"これほど実効性のないアホな発想はないわけです。


唯一自分たちの努力で変えていけるのは単価だけ


このことを忘れちゃダメです。



8,数量を確定して必要な単価を導き出す

年間に何にちの"休み"が欲しくて、いくらの所得が必要なのか?


自分本位な目標を設定して、それらに応じて可変するべき項目を出しましょう。


僕は現在、年間200日間の営業をしています。

週休3日+夏季冬季の休みを取るとこれくらいです。


自分勝手ですが、これが現役理容師を持続可能な自分のペース配分なんです。

そして五人家族でそれなりの贅沢をして暮らせる所得をもとに様々な目標を設定しています。


9,経営理念・方針・ビジョン・ミッションステイトメントを掛け合わせて運用計画を作る

前回ご紹介した、経営理念・方針・ビジョン・ミッションを掛け合わせて、損益計画の内容を大前提とした経営計画を立ち上げていきます。



どんなに素晴らしいコンセプトがあっても、家族が食えなきゃ死ぬほどダサい。

床屋のおっさんのエゴで、家族に苦労させてはいけません。

それは見たくれがどんなにおしゃれでも、人間としてクズです。


せっかく良い思想があるのであれば、それに見合った収入を得るために、小さな脳味噌だったとしても振り絞って考えましょう。



10,まとめ


おさらいですが、損益計画はどんぶりで大丈夫です。

  • 売上は切り捨て

  • 経費は切り上げ


ただし、実際の実績は必ず正確なものを使いましょう!!


実績をどんぶりで見積もるとろくなことがありません🤣



peace.

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