• KEIKO

第1章 1節 1項 一点集中〜零細理髪店の五つの戦略〜


一点集中〜弱者の五大戦略|*ランチェスター経営戦略

ここで参考にするプロセスは、"ランチェスター経営戦略"と呼ばれる弱者の経営戦略と呼ばれるものを踏襲しています。
当記事では、これらを理髪店向けにアップデートし、理髪店/理容師にワードを置き換えていきます。
2004年、私が始めた最初の小さな理髪店(旧店舗)は、岡山市南部の外れの小さな住宅街の中にありました。
県道から、さらに中に入り組み、中央車線も無い近隣住民が使う生活道路に面した場所でした。
この場所に決めた理由は、「居抜き物件として紹介された」事と、「桜並木が目の前にあり綺麗な気がした」からです。
23歳だった私にとって、物件の立地を選ぶ様な余裕はなく、その意味も理解してはいませんでした。
たまたま空いたテナントに入居したに過ぎません。
*旧店舗所在地(現在の事業者とは無関係です)

この場所で開業し、10年の月日を過ごしました。
メインのエリア内の人口は2018年現在(2004~2014年比較増)では、凡そ9,000人になっています。

開業当初から一つのテーマを掲げていました。
このテーマが、今となって見れば生き残ることができた大きな要因だと確信するのは、開業よりずっと後の事です。
「オトコマエクリエイト〜男性の生き様を引き出すお手伝いいたします〜」
超ダサいですw
しかし、今でもこのコンセプトは基本的に変わっていません。
理容師としての強みとなる様な立派なスキルも知恵も知識もなく、苦し紛れに開業したに過ぎない弱者 of 弱者。
さて、どの様に戦おうか?
一点集中〜弱者の五大戦略|*ランチェスター経営戦略

「一点集中」とは、重点になるものを決め、そこにリソースを集中させるという戦い方です。弱者の場合はヒト・モノ・カネといったリソースが限られています。その状態で広域戦を仕掛けたとしても、当然のことながら強者に太刀打ちはできなくなります。勝てる空間に限定し集中して勝つ、それが「一点集中」です。

零細店舗にとって最も重要な経営戦略の五大要素の一つ
「一点集中」
オリジナルに成るため、オリジナルで在るために、小さな零細店舗が取り組むべき重要な5大項目があります。
その一つが一点集中の経営。
楽観的な希望的観測と、現実の狭間にあるギャップに焦点をあてて解説します。
我々理容師は、労働集約型の収益構造を持っています。
これはつまり、働く時間と単価によって、収益が左右される仕組みです。
開業時、多くの方は以下のように考えがちです。
できるだけ沢山の時間を使い働きさえすれば、きっとどうにかなるだろう。
果たして本当にそうでしょうか?
身を粉にして働くのは結構ですが、死にませんか?
もしくは本気で死ぬまで出来ますか?
具体的にはどれくらいの時間を消費し、どれだけの利益を確保することが可能であるのか?
これらの検証や予測がなされるままスタートしていたり、または既に毎日の時間を費やしていることでしょう。
既存のビジネスモデルのである理容業を運営すると、労働集約型の収益構上、避けては通れない絶対的な条件があります。
その唯一絶対なの有限が時間です。
24時間の制約
何人もこの制約からは逃げることができません。
さらに言うと、この24時間のうち、一体どれだけの時間を収益と結びつく時間にできるでしょうか?
あなたは一体どれくらい"働きたい"ですか?
働かなくてはいけない。ではなく、働きたいのか?
または、どれだけの時間を家族や友人と過ごしたいですか?
睡眠に費やしたい時間、食事、入浴、休息。。
やりたいことを優先的に考え、デザインする必要があります。
あなたはあなたの人生に主体性を持つ必要があります。
例えば以下の円グラフをご覧ください。
平常時となっている画像は、現在の中村の生活スケジュールです。
睡眠時間 :5時間
支度時間:1時間30分
家事手伝い/事務処理:2時間
労働時間:8~10時間
自由時間:1時間

1日に収益に結びついている時間は、8時間の設定です。
ありがたい事に、中村の場合はこの8時間中の稼働率は、概ね100%です。
身体を酷使しながら働く事が出来ています。
しかし、一方で、こんなことを残りの人生やり続けたらすぐに死んじゃうわ!
って、思っています。
1日8時間の労働収益時間の中で、得られる売上には当然上限があります。
それが平均単価です。
総合調髪の平均単価は3700円、1日あたりの来店数の平均は8人程度(厚生労働省調べ)
一日の売上目安は、¥3,700×8人=¥29,600-
25日稼働として、¥29,600-×25日=¥740,000-
休む事なく、働き続けるとしても、たった74万しか売り上がりません。
これでは将来、食うに食えぬ状況に追い込まれて行きます。
当たり前ですが、20代ならまだしも、これと同じ仕事量を60代前後の年齢でできるとは到底思えません。
ここで有限な時間に話を戻します。
労働集約型のビジネスモデルを踏襲し続ける限り、時間は全てにおいて絶対指数であることは間違いありません。
一日にどれだけの労働が可能か?
一月にどれだけの生産可能時間があるのか?
年間ではどうか?
しっかりと、時間の管理を行う必要があります。
私が考える、労働生産可能時間は、一日あたり〜5時間、ひと月あたり〜100時間、年間にして1200時間が限度だろうと考えます。
これが60代になっても継続可能な限界時間だと想定していますが、いかがでしょうか?

人生には、仕事以外にも創造的な時間や、家族との時間、生活に費やす時間が沢山必要です。
労働生産性が悪いと、これらの日常を切り売りして日銭を追いかけなければならなくなります。
このblogを読んでいる方も、日々そのような悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?
あなたの人生は、限られた時間の中でのみ継続しているはずです。
その限られた時間を有効に使う事でしか解決策はありません。
"一点集中"
この場合の一点とは、時間。
その時間に集中して収益を作り出す計画が必要になります。
次回は、顧客の定義に関する一点集中について>>>


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